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CACAO​

アグロフォレストリーによる収入向上においては、換金作物が重要となってきます。

本事業では、アマゾンが原産地であり伝統的に人々に栽培されており、かつブラジル国内および世界的な需要が延びているカカオに注目し、力を入れています。また、乾燥した種(カカオ豆)を生産物とするカカオは、生のフルーツを売ることを目的にする他の作物に比べて遠隔地に暮らす農家でもストックと販売がしやすいことがその利点です。​​

カカオがチョコレートになるためには、ラグビーボールのような形をしたカカオポッドから種を取り出し、種を発酵・乾燥させる必要があります。適切な発酵により味や香りが良くなりますし、適切な乾燥により保存がしやすくなります。

したがってこの発酵・乾燥のプロセスが非常に重要になってくるものの、事業地では技術水準が低く、低品質のカカオ豆しか生産できず、低価格でしか売れませんでした。低品質カカオでもココアバターの抽出には使えるものの、チョコレートそのものの製造には適さないため低価格でしか売れないのです。

 

これまでの活動で一部農家の技術水準は向上しましたが、高品質カカオを適切な値段で販売できないため、発酵技術も広がりにくい状況が続いるのが現状です。地域の買い取り業者はこれまで低品質カカオだけを扱っていたため、高品質カカオの販路をあまり持っていないこと、また買い集めた大量のカカオのほんの一部が高品質でほとんどが低品質カカオの場合、

わざわざ分けて扱うのが面倒なだけであまり利益につながらないため、高品質カカオでもよりより値段を付けてくれません。良い値段が付かないから高品質カカオを生産しない。小量しか高品質カカオが生産されないから良い値段もつかないという鶏と卵のような関係です。

 

本事業では今後、アグロフォレストリーによる栽培だけでなく、カカオ加工技術の向上および組織化、流通経路の開拓に力を注いでいく予定です。

 

※事業で生産されたカカオ豆を使ったチョコレートワークショップも随時開催しております

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